インプラント
失った天然の歯に変わり、生体親和性の高いチタン製のスクリューを顎の骨に埋入し、その上に被せ物の歯を取り付け、回復させる方法です。
当院では、信頼性の高いインプラントメーカーのスクリューを使用し、安全にインプラントを埋入できます。
信頼性の高いメーカーの選択「カムログインプラント」
昔からある3つのインプラントシステム(ITI、ブローネマルク、IMZ)のうちの1つである、IMZの技術者たちが開発した比較的新しいインプラントシステムです。ドイツなどヨーロッパを中心にしてシェアを拡大しています。
当院では様々なメーカーを検討しましたが…
- 上部構造が緩みにくい特徴のため、治療中にトラブルが出にくい
- 妥協のない商品開発と品質管理をしている(コピー商品ではない、他メーカーを真似ていない)
…等の理由からカムログを選択いたしました。
術者にとっても非常に使いやすく、患者さまにとっても体にやさしい長期的な予後を期待できるインプラントシステムです。
カムログインプラントメーカー・アルタデント社HP ⇒http://www.alta-dent.com/
カムログインプラントとは
世界シェア
カムログは歯科およびインプラント大国のドイツを始め、ハンガリー、オーストリア、スイス、フランス等でその国のシェア上位を占めており、現在約30ヶ国以上に展開しています。今後もさらにシェアの拡大が予想される状況です。
他メーカーに比べ、大体的な宣伝や営業活動もせずに、ここまでのシェアを拡大できていることは、1ヶ国に対するカムログの浸透度が深いことを意味しています。
製品の品質と精度(クオリティ)
形状や製造方法など、似ている構造を持つシステムが他メーカーで多く登場していますが、カムログの精度には及ばないのが実情のようです。
*上記文章は、あくまでも当院の所見です。
カムログの歴史
- 1988年
- IMZインプラントプロデュース
(研究開発はブローネマルクと同時期1970年代にさかのぼる)
ドイツエベレ社 ポルシェのエンジンパーツ部門担当セクションによる医療部門の誕生 Axel Kirsch - 1994年
- ALTATEC社の誕生 カムログシステムの開発着手
(lat. “altus” = highest & “tec” = technique) - 1999年
- カムログのプロデュース
- 2000年
- 日本での発売開始(ALTATEC-JAPAN)
- 2004年
- camlog BIOTECHNOLOGIES へ社名変更
- 2009年
- K-series国内販売
ドイツの工業都市シュツットガルトで1999年に販売を開始したCAMLOGインプラントは、最高峰と言われたポルシェのレーシングパーツを超精密に加工するマイスターたちの匠の技と、30年にわたり臨床・開発に携わってきたDr.A.キルッシュ、Dr.K.L.アッカーマン、マイスター歯科技工士の G.ノエンドルフら等、最先端で活躍する臨床家・エンジニアたちの豊富な経験が融合した、新しいコンセプトを持つインプラントです。
歯科・医療先進国と言われるドイツを中心に、近隣諸国でトップシェアを誇り、新世代構造と呼ばれるカムログデザインは、わずか10年ほどで全世界に爆発的な広がりをみせております。
日本でも1999年以来、非常に多くの歯科医師に使用されており、シェアを急速に伸ばし続けているシステムです。
ベンスハイム市にある製造工場では、近代的な機器によって毎年数えきれないほど多くの歯科医療製品や関連器具が製造されています。高度な技術で管理された製造工程と厳格な検査過程は、カムログ製品一つ一つの品質の高さを証明します。
自社工場で製造される要滅菌の製品は100%(全数)検査され、長期耐久テストやバリデーションの基準によってカムログ製品の安全性を確認しています。
カムログの製造および品質管理は国際医療工学の基準に適合し、EN ISO13485およびEN ISO 9001に加えて、FDA(アメリカ食品医薬品局)の基準も満たしています。
インプラント1本の費用
- 30万円(税別)/本 *一次オペ、フィクスチャー、アバットメント、上部構造、CT撮影含む
- 人工骨5万円(税別):オプション
- ソケットリフト5万円(税別):オプション
- 補綴物陶材焼付け冠の場合13.1万円(税別):オプション
インプラントの治療内容・リスク副作用などについて
- 歯科インプラントとは歯を失った場所に対し、チタン製金属のインプラント(人工歯根)を埋入固定し、その上に被せ物(上部構造・クラウン)を固定し、咬み合わせ等の口腔機能や見た目を回復する歯科口腔外科手術です。
- インプラント治療は健康保険が効きませんので自費診療となります。
- 歯科インプラントは外科手術を伴います。
- 手術後の腫れ・痛みを伴うことがあります。個人差がありますが、痛み止めや抗生剤をお出ししております。一時的なもので、多くの場合2~3日で治まります。
- インプラントを固定するために骨造成治療が必要となることがあります。その場合、別途骨造成の費用がかかります。また骨造成治療後、骨ががしっかりと作られるまで3~6ヶ月間の治癒期間が必要です。骨造成が先に必要となる場合、インプラントがすぐに埋入できないことがあります。
- 歯周病のある方、心疾患、骨粗鬆症等、内科的な疾患のある方は、インプラント治療が適さないケースもあります。また普段服薬しているお薬等も治療に影響する事があります。
- 免疫力や抵抗力が低下している方、歯周病の発生リスクの高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛生状態の悪い方や、あごの骨が足りない方、喫煙者の方は、インプラント治療がすぐにできない事があります
- 血管損傷・神経麻痺のリスクが伴います。これは血管や神経が「ドリル」や「インプラント自体」によって損傷することで起こるリスクです。インプラント手術の検査~計画を入念に行うことでこのトラブルを回避できます。起こった場合は、回復に数日~数週間の時間が必要です。
- 上顎にインプラントを埋入する際は、上顎洞膜を破る可能性があります。その場合、他に埋めることが可能な場所を検討します。手術後に抗生剤を服用する事で感染予防をし、膜が自然にふさがるまで治癒を待ちます。
- 歯周病のある方、心疾患、骨粗鬆症等、内科的な疾患のある方は、インプラント治療が適さないケースもあります。また普段服薬しているお薬等も治療に影響する事があります。
- お身体の状態や細菌感染により、術後インプラントが骨と結合しない場合があります。この場合、原因を取り除いてご希望により再治療を行います。
- 口腔内の衛生状態が悪い方、歯ぎしり、くいしばりの強い方はインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)を引き起こす可能性があります。日ごろから丁寧なメインテナンスが必要となり、咬合調整やナイトガード(マウスピース)の装着も必要になる場合があります。
- 骨の成長途中になるお子様(およそ18歳未満の方)、妊婦の方はインプラントが受けられません。
当院では、上記のようなリスクや副作用が起こらないよう、事前診査・診断、治療計画をしっかりと行い、安全性を期したインプラント治療を心がけております。